これから勉強を始めるみんなへの自習用推薦教材:英語編 ~基礎から上位難関大学受験まで~


【中学校・高校受験英語】
●『これでわかる英語 中学1年』『これでわかる英語 中学2年』『これでわかる英語 中学3年』(文英堂)
 文英堂はビギナー向け参考書に強みを持つ出版社ですが、特に『これでわかる英語 中学1年』は「発音記号」の説明が丁寧なので、助かります。中学校では「発音記号」を最初に教えることもなく、英語の勉強をどんどん進めてしまうため、発音問題がネックになって学習が進まないことに気付かない場合があります。


●『新中学問題集 英語1年』『新中学問題集 英語2年』『新中学問題集 英語3年』(教育開発出版)
 学校や塾でこの「新中問」を使用している人は、これを徹底的にやることが学力アップに最適です。

●『高校入試 重点検討 英語』(教学研究社)
 高校入試に向けて、中学3年分の英語の総まとめをするのによく使われます。

●『中学総合的研究 英語』(旺文社)
 いわゆる「辞書本」です。調べるために使いましょう。

●『受験生の50%以上が解ける 落とせない入試問題英語』『受験生の50%以下しか解けない 差がつく入試問題 英語』(旺文社)
 過去問演習段階に入った時、「50以上問題」→「過去問」→「50以下問題」(→「過去問」)といったような使い方をします。

●『英検4級過去6回全問題集』『英検3級過去6回全問題集』(旺文社)
 英検は漢検と共に高校入試での内申点に換算されることがあります。3級以上は面接が入るため、しり込みしてしまう人もいますが、当たってくだけろで何度も挑戦して、中学校卒業までに3級は取得しておきたいところです。別売CDも活用しましょう。

●『NHK基礎英語』(NHK)
 中高一貫校の中にはNHKの基礎英語を自習用教材に指定して、定期テストに活用している所もあります。CDをプレーヤーに落とせば移動中の電車などで聴けるので、耳慣れにいいでしょう。ただ講師によってストーリー構成の面白さが違うので、当たり外れもあります。


【英単語】
●『ターゲット1000』『ターゲット1900』(旺文社)
 ターゲットは「体育会系」の単語集です。「ダッシュ50本!つべこべ言わず、とにかくやれ!」みたいな所がありますので、機械的反復作業が苦にならない人向けです。

●『速読英単語 入門編』『速読英単語 必修編』『話題別英単語 リンガメタリカ』(Z会出版)
 速読英単語は「読み物系」の単語集です。ターゲット的な無味乾燥さが耐えられない人が多く使っています。たくさん文章を読んで、「生きた単語」として理解とインプットを図る方式です。CDを使って英文朗読を聴き、リスニング教材として活用する場合もあります(この場合、ターゲットと併用する「パラレル・ラーニング」も考えられます)。上位難関大を目指す人は「テーマ別英単語」であるリンガメタリカまで視野に入れたいところです。

●『システム英単語Basic』『システム英単語』(駿台文庫)
 最新の入試問題のべ8000回分を分析し、現代英語に欠かせない2021語(Basicでは入試基本語1500語)を収録してあります。駿台の推奨英単語集です。

●『単語王2202』(オー・メソッド出版)
 大学入試、TOEIC、TOEFL、英検頻出の同義語を詳しく解説しています。ボリュームたっぷりの英単語集です。

●『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』(鉄緑会英語科)
 東大受験指導専門塾「鉄緑会」英語科が作り上げた単語集です。鉄緑会では、中学3年~高校1年の春期講習ですでに国公立大学過去問の英語長文を解かせているぐらいです。

●『データベース3000 基本英単語・熟語』『データベース4500 完成英単語・熟語』(桐原書店)
 長文あり、CDあり、分野別単語ありの総合的単語集です。「いいとこ取り」ですね。

●『DUO3.0』『DUO select 厳選英単語・熟語1600』(ICP)
 基本語彙をカバーするべく作り込まれた最少例文を覚える、「例文形式」の決定版です。現代英語の重要単語1600語と重要熟語1000語を重複なしで560本の英文に凝縮させており、無駄がないことが特徴です。『DUO select 厳選英単語・熟語1600』はそのピックアップ版です。大学受験のみならず、海外留学まで視野に入れることができるでしょう。


【英文法】
●『Forest』(桐原書店)
 従来の辞書的な文法書とは打って変わって、丁寧でかつ無駄がなく、効率的に説明がされています。口語ではこういう形になっているなど、現在の状況もふまえており、基礎から一通り文法を押さえるという点では実に使いやすい参考書です。

●『ロイヤル英文法』(旺文社)
 英文法書の頂点で、英語教師が必ず持っていると言ってもいい参考書です。「日本人の英語」を語らせたら右に出る者がいないと言われるマーク・ピーターセン氏が編集に参加しており、たいていの文法上の疑問はこの1冊で解決されます。

●『英文法解説』(金子書房)
 いわゆる「辞書本」です。探究心旺盛な人は文法問題でも疑問がいろいろ湧き起こってきて、通常の辞書や文法書では解決できない場合があります。辞書本はそういった時のために1~2冊そろえておくとよいでしょう。

●『マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)』『マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編)』(Cambridge University Press)
 中学・高校から留学する人やサマースクールなどに参加する人には、こういった「世界標準」の英文法書がいいかもしれません。日本の大学受験用英文法書とはまた違った説明・味わいがあります。

●『一億人の英文法』(ナガセ)
 「イメージ重視」の話すための英文法書です。ネイティブとノン・ネイティブとの最大の違いは「語感」、すなわち「イメージ」です。文法理論なら日本人でも英語ネイティブに勝つことができますが、その言語空間で長年育まれた「語感」「イメージ」というものはノン・ネイティブの最大の弱点と言えるでしょう。

●『トレーニングノートα 英文法』(受験研究社)
 わずか60ページ余りのビギナー向け問題集ですが(とにかく薄い!)、基本的な文法事項を必要最小限押さえることができます。2~3週間で全部終わることも簡単にできるでしょう。文法は一通り押さえなければなりませんが、かといって詳しくやりすぎるときりがないため、最初はなるべくペラペラのものを使うと便利です。

●『NEXT STAGE英文法・語法問題』(桐原書店)
 英文法問題集に関しては桐原書店に圧倒的な強みがありますが、これもその1つです。大学入試で必要な文法知識をまとめるのに役立ちます。上位難関大学狙いなら90%は死守したいところです(後半はだんだん難しくなるので80%死守)。

●『POWER STAGE英文法・語法問題』(桐原書店)
 定評のある『NEXT STAGE英文法・語法問題』(桐原書店)の著者による新版です。構成は『NEXT STAGE英文法・語法問題』と同じですが、英文読解力」、「英作文力」についても力が身につくように工夫がしてあります。

●『即戦ゼミ3 英語頻出問題総演習』『即戦ゼミ8 基礎英語頻出問題総演習』『即戦ゼミ11 英語頻出問題入門演習』(桐原書店)
 上位難関大学狙いなら3、中堅大学までなら8、基礎に不安があれば11からの開始となります。特に英頻3は定番でしたが、アトランダムな仕上げ用なので、系統的な文法的説明・理解を要する人の場合は問題数をこなしている割に意外に文法問題が得点源になっていない、というミスマッチが起こり易くなります。

●『大学受験スクランブル総整理 基礎英語総合問題演習』『大学受験スクランブル総整理 英語総合問題演習』『大学受験スクランブル総整理 ハイグレード英語総合問題演習』(旺文社)
 英頻3などで挫折した人は、スクランブル総整理あたりで文法事項の再確認をすることになります。普通は真ん中の標準レベルをこなせばいいと思いますが、基礎が弱ければ基礎レベルを、上位難関大学を目指す人はハイグレードレベルまで考えてもいいかもしれません。

●『英文法ファイナル問題集 標準編』『英文法ファイナル問題集 難関大学編』(桐原書店)
 どんな英文法問題集を使っていても「最後はファイナル問題集」ということになります。1回50問で10回分あります。標準編で80~90%はコンスタントに取りたいところです。基本的に文法問題は「一息50問」という処理能力をつけておきたいと言えます。


【英文読解】
●『基礎英文問題精講』(旺文社)
 いわゆる「あらゆるジャンルの読み物による総合的読解力養成主義」の「旺文社流」スタンダードです。例題70個を全訳して、「徹底精読」の訓練に使います。「良質の文章を読んで全訳を書く」というのは灘方式ですが、このテキストが大学受験英語の見極めとなっており、これをこなしてやっとG-MARCHレベルです。東大や医学部、早慶に行きたければ、さらに上のレベルにチャレンジしなければなりません。

●『英語長文問題精講』(旺文社)
 基礎英文問題精講で第一段階の「徹底精読」(読解の基礎確立)の訓練が終了したら、第二段階の「長文対応力」「設問対応力」の訓練のために使用します。この段階では打って変わって質・量共に3倍化し、「知らない単語だらけ」「構文が分からない所だらけ」「心が折れそう」という文章に挑んでいく必要があります。慣れとは恐ろしいもので、20題、30題と続けていくうちに、「はいはい、どうせまた難しいんでしょ?何、何、次は何だっての?あ、この設問は本文と無関係に取れるじゃん!」といった感じになります。これが実戦のためには欠かせない能力・要素です。

●『英語総合問題演習 中級編』(駿台文庫)
 「英語の駿台」と呼ばれる伝統を築き上げた伊藤和夫氏の「ロジカルな構文主義」を学びますが、『基礎英文問題精講』『英語長文問題精講』の訓練(ほとんどの人が「長考派」になります)で失われがちな「スピード」を訓練することが主眼です。かつて東大・京大受験において二大流派であった「旺文社流」と「駿台流」を併用して、いいとこ取りをしたいものです。『基礎英文問題精講』例題70個、『英語長文問題精講』例題60個、『英語総合問題演習 中級編』例題20個の合計150例題をこなしていけば、たいていの人は「ハード・ファイター」になります。

●『ポレポレ英文読解プロセス50』『情報構造で読む英語長文』(代々木ライブラリー)
 「情報構造」を中心に文の読みつなぎ方・文章展開の予測に重点が置かれています。

●『ライジング英文解釈』『ライジング英語長文読解』(桐原書店)  東大英語のようにパターン別(大意要約、段落整序、下線部訳、総合的解釈など)
の訓練をしなければならない場合、有効な演習書です。

●『ディスコースマーカー英文読解』(Z会出版)
 文章の論理構成を見抜くカギとなる「ディスコースマーカー」に着眼した読解書です。「大意要約」などの訓練に向いています。


【英作文】
●『〔はじめる編〕英作文のトレーニング』『〔必修編〕英作文のトレーニング』『〔実戦編〕英作文のトレーニング』『〔自由英作文編〕英作文のトレーニング』(Z会出版)
 英作文は単語・熟語・文法・構文・読解の次に来るもので、最も総合力を要求されますが、真面目に取り組めば最も短期間に英語力を伸ばしてくれます(地力がつくこと請け合いです)。そして、英作文と言えば、かつてはZ会の独壇場でした。はじめる編では、「背伸びせずラクに書ける英作文」の基本的スキル、英作文ですぐに使える文法の原理、入試によく出る表現やよくある誤答表現を多数紹介しています。必修編の例題には添削例が出ていて、どんな点を間違いやすいかが分かりやすく、ネイティブのコメントが付いていて、2通りの模範解答が示されています。実戦編は標準編・上級編・自由英作文編という段階式構成で、単純な発想で書ける「合格解答」とさらに洗練された「模範解答」を複数提示しているので便利です。自由英作文編は『ディスコースマーカー英文読解』の執筆陣によるもので、「ディスコースマーカー」を駆使して、英文を筋道立てて書く方法論を展開しています。

●『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』(講談社)
 「英作文の鬼」という異名を持つ駿台講師竹岡広信氏によるもので、英語の例文を暗記し、それをもとに英語の文章を書いて行く「英借文」タイプの参考書です。

●『決定版 竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』(KADOKAWA)
 これは例文暗記型のものとは異なり、大学入試の答案として成立する知的な英語とネイティブスピーカーが当たり前に使う生き生きとした英語の両立が図られています。

●『大学入試英作文 ハイパートレーニング和文英訳編』『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』『大学入試 最難関大への英作文 ハイパートレーニング』(桐原書店)
 英作文指導で高い評価を得ている代ゼミの大矢復(ただし)氏によるものです。文法のポイントを厳選し、英文の組み立て方を実践的に解説し、受験生が間違いやすい箇所にも焦点を当て、ミスを防ぐ力を身につけるところからスタートしています。目標に応じて、自由英作文編、最難関大編へと進めていきます。

●『大矢復 英作文講義の実況中継』(語学春秋社)
 英語と日本語の発想の違いをふまえ、日本語的発想のまま英語を書こうとすると、正しい英文とどんなズレが生まれるのかという「誤答例」を使いながら、英作文のための文法・語法を分かりやすく講義したものです。

●『ガリレオの英作文』(プレイス)
 難しい和文でも、その言わんとする意味をつかみ、簡単な英語の文法や単語で表現することに徹した演習書です。ごく平均的な英語力の人がきちんと和文英訳が出来、自然な英文が書けるようになるための方法の習得を目的としています。

●『宮崎の今すぐ書ける英作文 和文英訳編』『宮崎の今すぐ書ける英作文 自由英作文編』(ナガセ)
 英作文では「和文和訳」→「和文英訳」という作業が必要になりますが、情緒言語、あいまい言語である日本語を論理的日本語(中間日本語とも言います)に変換することで、論理的言語である英語に変換しやすくなります。和文英訳編ではこうした「英訳しやすい日本語に置き換えて書く」方法論がメインで、自由英作文編では「何をどう書けば点になるか」という観点がメインとなっています。

●『夢をかなえる英作文 ユメサク』(アルク)
多くの高校生を東大に輩出した灘高校の木村達哉氏(キムタツ)が受験でつまずくポイントを解説。例文は10のシチュエーションに分類されて合計720もあり、英文が2種類書かれているので、英作文の表現の幅を広げることもできます。

●『例解 和文英訳教本 文法矯正編』(プレイス)
 書くために欠かせない英文法の知識を体系的に学習しながら英文法を実践的に体得し、英作文力の基礎を作ることを目指したもので、「現在形/過去形」「可算名詞/不可算名詞」といった学習者に誤解を与える文法用語や学校英文法の問題点も矯正していきます。英語教師や社会人で英語を勉強している人からの評価も高い参考書です。

●『最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇』『最短合格! 英検1級 英作文問題完全制覇』(ジャパンタイムズ)
 英作文の問題をたくさんこなすため用です。


【リスニング】
●『速読速聴・英単語Daily1500』『速読速聴・英単語Core1900』(Z会出版)
 単語集ですが、リスニング用教材として、センター試験リスニングから東大英語リスニングの基礎作りにまで使えます。

●『キムタツの大学入試英語リスニング 合格の法則【基礎編】』『キムタツの大学入試英語リスニング 合格の法則 【実践編】』『灘高キムタツの東大英語リスニング』(アルク)
東大英語のネックとも言えるリスニング対策用の教材としてよく使われています。リスニングで高得点を出している人は大体高1ぐらいから何らかの教材に取り組んでおり、苦手意識がある人でも高2秋ぐらいから手をつけ始めています。

●『大学受験リスニングマスター』(学研プラス)
 量をこなす演習形式です。リスニング教材は「絶対の1冊」的な存在がないため、いくつか自分で試してみて、やりやすいと感じるものを使い込んでいくのが現実的です。

●『大学受験パーフェクトリスニング実戦編』(駿台文庫)
 問題量が多く、東大や外大対策として数をこなす際に使用されます。


【英会話】
●『世界一わかりやすい英語の発音の授業』(KADOKAWA)
 予備校で英語の授業の初めに、90分講義×6回を費やして「発音」の授業に当てている有名講師関正生氏によるものです。外国語学習において、発音のコツをつかむことは非常に重要なのですが、従来の英語学習においてはやや軽視されていた分野だと言えます。本当は「聞く」と「話す」の訓練は車の両輪で、聞き取れないものは発音できませんし、発音できないものは聞き取れないものです。

●『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』(ペレ出版)
 中学レベルのやさしい文型と単語・熟語だけでたくさんの英文をスピーディに作る「瞬間英作文」トレーニングで、英語が「ばね仕掛け」で出るようになる「英作文回路」を作ることを目指すものです。非常に反響を呼び、シリーズ化されています。

●『英検準2級過去6回全問題集』『英検2級過去6回全問題集』(旺文社)
 英検が大学入試で活用できる場合があります。普通は何度も落ちますので、早目早目に挑戦していきましょう。高校卒業までに2級を取っておきたいところです。2級から履歴書に書くことができます。準1級が帰国子女レベルですが、ここからいわゆる「英語ができる人」と見なされます。

●『英検準1級過去6回全問題集』『英検1級過去6回全問題集』(旺文社)
 英検が大学入試で活用できる場合があります。普通は何度も落ちますので、早目早目に挑戦していきましょう。準1級が帰国子女レベルですが、ここからいわゆる「英語ができる人」と見なされます。





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